過去から見える未来
先日も書いた、1980年代のブリストルのヒップホップ・シーンのフライヤーを中心にまとめた本『ART & SOUND OF THE BRISTOL UNDERGROUND』が入荷しました。
想像以上に内容が濃く、フライヤーはもちろん、当時の関係者(サウンド・クルーやDJたち)のコメントも興味深いものでした。取り急ぎ目を通したDJ MILO(THE WILD BUNCH)、FLYNN(FRESH FOUR)、ROB SMITH(SMITH & MIGHTY)のコメントだけでも面白かったです。
それにしても、掲載されているフライヤーのプリミティヴなタフ&ラフっぷりは、いちいちアガりつつも色々と考えさせられるものがありました(FRESH 4のアフロ・フューチャーな図版にもビックリ)。どうしてこれをいま出版したのか、ということも含め考えてみると、今後に繋がることも見えてくるような気がします。
ブリストル、ヒップホップのファンだけでなく、英国若者文化の愛好者、そして現在絶賛若者中の人にもぜひとも読んでいただきたい、素晴らしい1冊です。
こういう本やウェブのアーカイヴなどを見るといつも、「記録していくこと」は大切だなと痛感します。ヴィジョンをもって記録していくことは、過去を受け継ぐだけでなく未来へもしっかり繋がっていくわけだし。まぁ、その渦中にいるときにはなかなか気が付かないんだけれども。雑誌もそういう役目を担っていた筈なんだけどねぇ……。
そうそう、本の最後の方には、僕か10年前に作ったブリストルのミュージシャン人脈図も載っておりました。間違いもあったりするんだけど、それもこれも記録、ということで。
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